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【ゴミ屋敷の人が亡くなったら?】突然の現実に戸惑うあなたへ。片付け・責任・費用まで徹底ガイド

ゴミ屋敷の住人が亡くなったら、誰が片付けるのか?

 

 

片付けの責任は誰にある?法的な観点から解説

 

ゴミ屋敷に住んでいた方が亡くなった場合、その片付けの責任は「相続人」にあります。

 

民法では、亡くなった人(被相続人)の財産や権利・義務は、

 

原則として相続人に引き継がれると定められています。

 

財産というとプラスのイメージがありますが、

 

実際には「家の状態」や「処分が必要な物」も含まれるため、

 

ゴミ屋敷の清掃も相続人の責任となるのです。

 

「相続放棄をすれば片付けをしなくていいのでは?」と考える人も多いのですが、

 

放棄が法的に認められるまでには手続きが必要で、その間は相続人の立場のまま。

 

勝手に放置すれば、近隣とのトラブルや損害賠償のリスクもあります。

 

誰かがやらなければいけない現実——。

 

その負担を一人で抱えず、まずは正しい情報を知ることが第一歩です。

 


「親の家なのに、なぜ自分が?」と感じたら読むべきこと

 

亡くなったのは親で、ゴミ屋敷の状態も把握していなかった。

 

にもかかわらず、「なんで自分が片付けなきゃいけないの?」と感じるのは自然な感情です。



特に、離れて暮らしていた場合や疎遠だった親であればなおさらです。

 

しかし、現実的には役所や大家、他の誰かが片付けをしてくれることはほとんどありません。



放置すれば行政指導が入ることもあり、最終的には自分に責任がのしかかってくる可能性もあります。

 

そのため、気持ちが追いつかない中でも「誰かがやってくれる」という期待を一旦手放し、

 

どう進めていくかを考えることが大切です。

 

必要なのは、すべてを完璧に自分でやることではなく、「頼れるところを頼る」という姿勢です。

 


 

相続放棄をすれば片付けも免れるのか?

 

相続放棄をすれば、基本的には財産も負債も相続しないことになります。

 

ただし、「放棄すれば片付けの義務も完全になくなる」とは限りません。

 

というのも、放棄が家庭裁判所に認められるまでの期間(3か月以内)は、

 

形式上、相続人とみなされます。その間に何か問題が起これば、一次的に責任を問われることもありえます。

 

また、放棄後も、実際に部屋の引き渡しや家主とのやりとりが必要になることもあります。

 

特に賃貸物件の場合、家主から「原状回復」を求められるケースもあるため、

 

早めの対応と専門家への相談が不可欠です。

 

放棄を検討している場合は、まず弁護士や行政書士に相談し、「手をつける前」に進め方を決めることが大切です。

 

 

費用はいくらかかる?ゴミ屋敷片付けの相場と内訳


間取り・ゴミの量・状態によって費用は大きく変動

 

ゴミ屋敷の片付け費用は、状況によって大きく異なります。

 

たとえば、ワンルームの片付けなら10〜15万円前後で収まることもありますが、

 

2LDK以上の戸建てで物量が多ければ、数十万円〜100万円以上かかるケースもあります。

 

費用に大きく影響するのは以下の要素です

  • ゴミの量(2tトラック何台分か)

  • 部屋数・間取り

  • 汚染の度合い(害虫・悪臭・腐敗など)

  • 搬出経路(エレベーターなしの高層階など)

  • 特殊清掃の有無

  •  

見積もりを取るときは、現場の確認をしてもらうことが重要です。

 

電話だけでは判断できないため、写真や訪問による確認を受けて、明確な内訳を出してもらいましょう。


特殊清掃や害虫駆除が必要なケースも

 

ゴミ屋敷の片付けは、ただ物を捨てれば済むわけではありません。

 

臭いや汚染が深刻な場合は、特殊清掃や消臭・除菌作業が必要になります。

 

たとえば…

  • 体液が染み込んだ床や寝具の除去

  • 腐敗した食品の撤去とオゾン脱臭

  • ネズミ・ゴキブリ・ダニの駆除

  • カビの除去や換気設備の洗浄

 

これらは通常の遺品整理業者では対応できないため、

 

特殊清掃の資格や設備を持つ業者に依頼することになります。

 

そのため、別途料金(5万円〜数十万円)が発生することも珍しくありません。

 

こうした作業を怠ると、退去後に大家や近隣住民とのトラブルになる可能性もあるため、

 

「必要かどうか」も含めて事前に相談することが大切です。


「高額になりそう…」と感じたときに考えたい選択肢

 

「思ったより費用がかかる…」「一括で支払えないかも」と不安になる方も少なくありません。

 

そんなときは、いくつかの選択肢を検討しましょう。

 

  • 複数業者に見積もりを取って比較する(相場感を掴める)

  • 一部だけ業者に任せ、残りは自分たちで対応する(分担)

  • 行政の支援制度や助成金がないか調べる

  • 不動産売却や残置物撤去込みの買取サービスを検討する

  • 分割払いやクレジットカード決済が可能な業者を選ぶ

 

また、優良な業者であれば、

 

「状況に応じて柔軟に対応」してくれるケースも多いです。

 

「費用が不安」と正直に相談すれば、最適なプランを提案してもらえるかもしれません。

 

行政や大家はどこまで対応してくれる?


市区町村に相談できる支援制度とは

 

ゴミ屋敷の片付けに関して、まず思い浮かぶのが「行政は助けてくれるのか?」という疑問です。



結論から言うと、多くの市区町村には「ごみ屋敷対策条例」や「生活環境保全条例」などがあり、

 

一定の条件を満たすと支援や助言が受けられることがあります。

 

ただし、その支援内容は限定的です。

 

例えば…

  • 指導・助言のみで、片付けは自己責任

  • 必要最小限の清掃支援(高齢・障害者世帯などに限る)

  • 地域包括支援センターとの連携による福祉的支援

 

いずれも「全額行政が片付けてくれる」というわけではなく、あくまで“補助”にとどまります。

 

とはいえ、自治体によって対応が異なるため、

 

一度役所の「福祉課」「生活環境課」などに相談してみることをおすすめします。

 

支援制度がなくても、地域のNPOや福祉団体を紹介してくれることもあります。


賃貸物件だった場合、大家が動くのか?

 

ゴミ屋敷が賃貸物件だった場合、大家さんや不動産会社とのやり取りは避けて通れません。



基本的には、借主(故人)側に「原状回復義務」があるため、

 

相続人が片付けや清掃費用を負担することになります。

 

大家や管理会社によっては、「このままでは次の入居者を入れられない」として、

 

清掃費の一部や鍵の返却、残置物撤去の依頼をしてくるケースもあります。

 

また、賃貸契約の内容によっては、退去時の原状回復費用が高額になることも。



そのため、対応を始める前に「契約書の確認」や「専門家への相談」が大切です。

 

トラブルを防ぐためにも、作業を始める前に不動産側と合意を取っておきましょう。

 

 


近隣トラブルに発展しないための初期対応

 

ゴミ屋敷は、見た目だけでなく「ニオイ」「害虫」「火災リスク」など、

 

近隣に悪影響を与えることがあります。亡くなった後に放置していると、「早く片付けてほしい」というクレームが近所から入ることも少なくありません。

こうしたトラブルを防ぐには、早めの初期対応がカギになります。

  • 管理人や隣人に状況を一言伝える(信頼関係が崩れる前に)

  • 異臭や害虫が出ている場合は、応急的な処置を先に業者へ依頼

  • 清掃作業の日程が決まったら、事前に張り紙や連絡を入れる

誠実な対応を心がけることで、近隣との関係悪化を最小限にとどめることができます。

 

心の整理も忘れずに。片付けの中で向き合う“思い出”と“葛藤”


 

ゴミの中にも「想い出」があるかもしれない

 

大量のゴミに囲まれた空間の中でも、「これは処分していいのかな?」と手が止まることがあります。



それは、故人にとっては捨てられなかった大切な物であり、想いが詰まっていた可能性があるからです。

 

たとえば、古い写真、旅行のお土産、日記帳、手紙…。

 

一見ゴミのようでも、故人の人生の一部だったと気づいたとき、胸が締めつけられることもあるでしょう。

 

そんなときは、全てを“不要物”とせずに、「思い出品」として一時的に分けて保管しておくのも一つの手です。



無理に決断せず、心が整ったときに見直すことで、気持ちの整理もつけやすくなります。

 


仕分けに悩んだら「第三者の視点」が助けになる

 

片付け作業を進めていると、「これは残すべきか?」「処分してもいいのか?」という迷いが何度も訪れます。



そんなときに頼りになるのが、第三者の冷静な視点です。

 

プロの遺品整理士やゴミ屋敷対応業者は、感情に流されすぎず、

 

なおかつご家族の気持ちに寄り添いながら仕分けを進めるサポートが可能です。



また、専門家だからこそ知っている「捨てずに済む方法(リユース・寄付)」や、

 

「残したほうがいい品物(相続関連の書類など)」も教えてくれます。

 

身内だけで抱え込まず、プロに相談することは「心の整理」の近道になるかもしれません。

 


一気に進めなくてもいい。「少しずつ」で十分

 

「今日中に終わらせなければ」「早くなんとかしなきゃ」と焦る気持ちは当然ですが、

 

心がついてこないまま無理をすると、途中で燃え尽きてしまいます。

 

特にゴミ屋敷のような大量の物がある現場では、1日や2日で全て片付けるのは現実的ではありません。



だからこそ、「今日はこの部屋だけ」「今日は大きな家具の確認だけ」など、

 

少しずつ進めることで負担を軽減できます。

 

また、片付けは“モノの整理”であると同時に“感情の整理”でもあります。



立ち止まっても、泣いても、迷っても大丈夫です。あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。

 

 

まとめ|片付けは「誰かの責任」ではなく、

未来への第一歩


 

困ったら、専門家を頼ることは「弱さ」ではない

 

「自分でなんとかしなきゃ」「他人に頼るなんて…」と思い込んでしまう方も少なくありません。



ですが、ゴミ屋敷の片付けは、体力的にも精神的にも負担が大きく、

 

すべてを家族や一人で抱えるには限界があります。

 

プロの業者は、ただ作業をするだけでなく、「今、何に困っているのか」を汲み取り、

 

気持ちに寄り添いながら進めてくれる存在です。



実際に多くの方が、「もっと早く頼ればよかった」と感じるものです。

 

助けを求めることは決して弱さではなく、あなたと故人の大切な時間を守るための“選択肢の一つ”です。

 


大切なのは、あなたがこれ以上疲れきってしまわないこと

 

遺品整理やゴミ屋敷の片付けは、「作業」以上に「心」がすり減る作業です。



悲しみ、怒り、迷い、後悔…さまざまな感情が入り混じる中で進める作業は、

 

目には見えない疲れを蓄積させていきます。

 

そんなとき、少し立ち止まって「今、自分は無理していないか?」と自分に問いかけてみてください。



無理をして心や体を壊してしまっては、その先の生活にも影響してしまいます。

 

だからこそ、「自分を守ること」を最優先に考えてほしいのです。

 

あなたが笑顔を取り戻すことが、故人にとっても本当の意味での“供養”になるはずです。

 


気づいた“今”が、最初の一歩です

 

「もっと早く知っていれば…」そう思っている方もいるかもしれません。



でも大丈夫。今、この記事にたどり着いた“その瞬間”が、未来への第一歩です。

 

何をすべきか、どこに相談すればいいか、わからないことがあっても構いません。



一つひとつ、手を伸ばしていけば、道はきっと見えてきます。

 

あなたが今抱えている不安や迷いに、少しでも寄り添える内容であったなら幸いです。



そして、これからの一歩が、あなた自身の「心の片付け」へとつながっていきますように。

 

 

遺品整理士 倉島 新吾

 

 

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