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【空き家をどうする?】解体にも維持にもお金がかかる…後悔しないための現実的な対策ガイド

なぜ「空き家」が問題になるのか?


 

誰も住まないのにお金がかかる現実

 

かつては家族の笑い声が響いていた実家も、今ではひっそりと静まり返った空き家に。

そんな思い出の詰まった家を、なかなか手放せない気持ちはとてもよく分かります。

でも、誰も住んでいなくても、実は家は“生きて”いて、放置していてもどんどんお金がかかっていくのです。

例えば、毎年の固定資産税や都市計画税。

さらに、草が伸びれば草刈り、

防犯のための定期的な見回りやポスト整理など、意外と細かい出費が続きます。

業者に頼めば1回あたり数千円〜数万円がかかることもあります。

「もう住むことはないけれど、思い出があるから手放しにくい」

そんなやさしい想いを抱えたまま、

知らぬ間に毎年数十万円もの“見えない支出”が発生しているかもしれません。

空き家とは、ただ放っておけばいいものではない

――そう気づくことが、第一歩になります。


 

近隣トラブル・老朽化によるリスク

 

空き家を長く放置していると、建物の劣化は避けられません。

雨風にさらされることで屋根や壁が傷み、

いつしか「危険な建物」へと変わってしまうこともあります。

木の枝が電線にかかっていたり、瓦が落ちていたり、庭木が隣家の敷地にはみ出してしまったり…。

そうした小さな変化が積み重なって、やがて近隣住民とのトラブルに発展することも少なくありません。

また、空き家は人の気配がないため、

不審者の侵入や不法投棄、動物の住みつきなどの問題も発生しやすくなります。

ご近所に迷惑がかかってしまったら、自分の心の負担も大きくなるはずです。

大切な家を「放置することで誰かを困らせてしまうかもしれない」と思ったら、

早めの対処を考えることが、ご自身にも、地域にも優しい選択になるのではないでしょうか。

 


 

空き家は「資産」ではなく「負動産」にもなる

 

「家は不動産だから、いざという時には売ればいい」そう思っている方も多いかもしれません。

でも、空き家の実情は少し違います。

老朽化が進み、メンテナンスもされていない空き家は、

売りたくても買い手がつかないケースが多く、

むしろ維持費ばかりがかかる「負動産(ふどうさん)」となってしまうのです。

たとえ立地がよくても、家の中に大量の荷物が残っていたり、

シロアリ被害があったりすれば、リフォーム費用が高額になり、買い手は敬遠します。

しかも、放置すればするほど家は傷み、査定額も下がっていきます。

「売るつもりで残しておいた家が、いつの間にかお荷物に…」そんな悲しい現実にならないよう、

空き家が資産なのか負担なのか、一度立ち止まって見つめ直すことが大切です。

そして、行動は早いほど選択肢が多く残されます。

 

 

空き家の解体にはどれくらい費用がかかる?


 

解体費用の相場とは

空き家を手放すにあたって、避けて通れないのが「解体費用」の問題です。

一般的に、木造住宅の解体には100万〜200万円前後の費用がかかると言われています。

これは建物の広さや築年数、立地条件、さらには周囲の道路状況によっても変動します。

たとえば、トラックが入りづらい場所や隣家と密接している場合は、

手作業の工程が増えるため費用が上がることも。

また、鉄骨造や鉄筋コンクリート造となると、300万円以上かかるケースも少なくありません。

さらに忘れてはいけないのが、家の中に残された家具や家電、日用品などの撤去費用

遺品が多い場合や、分別が難しい物があると、そのぶん費用もかさみます。

加えて、**整地(地面を平らに整える)**作業にも別途料金が発生するため、

思った以上に大きな出費になることを覚悟しておく必要があります。


 

補助金制度はある?条件と申請方法

 

「こんなにお金がかかるの?」と驚かれる方も多い空き家の解体費用ですが、

負担を軽減するために、自治体が補助金制度を設けていることがあります

金額は地域によって異なりますが、10万〜50万円前後が多く、申請が通れば非常に心強い支援となります。

対象になるかどうかは、建物の築年数、老朽化の程度、周辺住民への危険性、登記情報の有無など、

いくつかの条件を満たす必要があります。

申請には、現地調査や写真、見積書などが必要となり、

審査に時間がかかる場合もあるため、早めの行動がカギになります。

また、年度ごとの予算が決まっていることが多く、

申請時期を逃すと翌年まで待たなければならないことも。

まずは、お住まいの市区町村のホームページを確認したり、

役所の窓口に相談してみることをおすすめします。きっと、力になってくれる担当者が見つかるはずです。


 

「固定資産税が上がるって本当?」解体後の注意点

 

空き家を解体すればスッキリすると思いがちですが、実は解体した後にも大きな落とし穴があります。

それが、「住宅用地の特例」が外れて固定資産税が高くなる可能性です。

現在、住宅が建っている土地には、税金が最大で6分の1まで軽減される制度があります。

ところが、建物を取り壊して更地にすると、その特例は適用されなくなり、

翌年度から固定資産税が一気に跳ね上がることに…。

この事実を知らずに解体し、後になって税金の通知を見て驚く方も多いのです。

そのため、解体を検討する際は「その後の土地の使い道」もセットで考えることが大切です。

例えば、駐車場として貸し出す、売却を視野に入れる、あるいは新築を建てるなど、

更地にした後の活用計画を立てておくことで、無駄な負担を回避することができます。

大切なのは、先を見据えた“準備”です。

 

 

持っているだけでもコストがかかる理由


 

固定資産税だけじゃない!草刈り・管理・保険の負担

 

空き家を所有していると、毎年の固定資産税の支払いがまず頭に浮かぶかもしれません。

でも実は、それだけでは済まないのが現実です。

たとえば、春や夏には草木が伸び放題になりやすく、

ご近所への迷惑を避けるためにも定期的な草刈りや剪定が必要になります。

自分で通うのが難しい場合、業者に頼めば1回あたり1〜3万円、

年に数回となればそれだけで数万円単位の出費に。

さらに、空き家は人の目がないため火災や不審火、放火などのリスクも高まり、

万が一に備えて空き家専用の火災保険に入る人も少なくありません。

こちらも年間1〜2万円ほどかかります。

つまり、住んでいない家でも、毎年数十万円規模の「維持費」がかかる可能性があるのです。

ただ思い出のために持ち続けるには、あまりにもコストがかさむ現実に、

そろそろ目を向けてみても良いかもしれません。


 

放置し続けた結果どうなる?行政代執行や罰則も

「今はまだ大丈夫」「そのうち何とかしよう」と思っているうちに、空き家の劣化はどんどん進みます。

そして気づかぬうちに、行政から「特定空き家」と認定されてしまうことも

この認定を受けると、改善命令が出され、放置し続ければ行政代執行(強制的な解体)が行われる可能性があります。

もちろん、その解体費用は所有者に請求されます。

場合によっては100万円以上になることも。

さらに、屋根や外壁が落ちて通行人にケガをさせたり、

火災で周囲に延焼した場合、損害賠償責任を問われるケースもあるのです。

つまり、何もしないこと自体が、リスクになってしまうのです。

大切な家だったからこそ、「何も手をつけない」のではなく、

「どんな選択が今の自分に合っているか」を、前向きに考えてみることが、未来の安心につながります。


 

実家が売れない理由と今後の可能性

 

「実家、売ればいいよね」そう思って調べてみたけれど、不動産会社の反応が薄かった

――そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

特に地方や郊外の空き家は、築年数が古い・リフォーム費が高い・交通の便が悪いといった理由から、

なかなか買い手が見つからないこともあります。

また、相続人が複数いて名義変更が進まないケースも、売却を妨げる要因になります。

しかし、最近では自治体による「空き家バンク」や、

古民家再生・移住支援などに取り組むNPO、不動産利活用を専門とする会社など、

空き家に特化した新しい動きが広がっています。

「売れないかも」と思っても、まずは空き家を得意とする窓口や専門家に相談してみることが、

突破口になることも。

時間が経つほど状況は悪化しやすいため、早めの一歩が未来を変える鍵になります。

 

空き家問題に悩んだときの4つの選択肢


 

1. 解体して更地にする

 

空き家の老朽化が進んでいたり、周辺住民からの苦情が出ていたりする場合、

「解体して更地にする」というのは非常に現実的な選択肢です。

建物がなくなることで倒壊リスクや火災の心配が減り、防犯上も安心感が増します。

また、売却や土地活用を考えるうえでも、建物があるより更地の方が買い手の自由度が高く、

結果としてスムーズに話が進む場合もあります。

ただし、ひとつ注意したいのが固定資産税の増額

建物があることで受けられていた軽減措置がなくなり、税負担が増すことになります。

そのため、ただ解体するだけではなく、更地にしたあとの活用プランをしっかり立てておくことが大切です。

家族や専門家と話し合いながら、

「安心して任せられる解体業者を探す」「解体後の土地の使い方を明確にする」など、

後悔のない選択をしていきましょう。


 

2. 空き家管理サービスを利用する

 

「すぐに解体や売却は決められない…」「遠方に住んでいて管理が難しい…」

そんな方におすすめなのが、空き家管理サービスです。

これは、専門の業者が定期的に空き家を巡回し、

ポストの整理・窓の開閉・換気・通水・清掃などを行ってくれるサービスです。

人の出入りがあるだけでも空き家はぐんと安心感が増し、

不法侵入や放火、不審者の住みつきなどを防ぐ効果が期待できます。

月額数千円から利用できるプランもあり、

「とりあえず様子を見ながら考えたい」「近くに頼れる人がいない」という方にはぴったりです。

放置してから対処するのではなく、放置しないための選択肢として、

空き家管理を前向きに取り入れてみてはいかがでしょうか。

愛着ある家を守る手段として、負担が少なく心強い味方になってくれます。

 


 

3. 売却や利活用を検討する

 

空き家を所有していても、住む予定がないのであれば「売却」や「利活用」を前向きに検討する価値があります

最近では、空き家を賃貸物件や店舗、民泊施設として再利用するケースも増えており、

地域によってはニーズがある場合もあります。

また、解体や大がかりなリフォームをせずに、

「現状のままで買取をしてくれる不動産業者」も存在します。

特に、空き家に特化した不動産会社や、地域密着型の事業者に相談すると、

意外な活用方法が見つかることもあります。

「売れない」と決めつける前に、まずは複数の専門家に話を聞いてみることが重要です。

費用をかけて維持し続けるより、手放すことで心も家計も軽くなるかもしれません。

選択肢は思っているより多くあります。まずは一歩、踏み出してみてください。

 


 

4. 相続放棄・寄付という選択肢も

 

「どうしても維持できない」「活用の見通しも立たない」

――そんなときには、相続を放棄するという選択肢もあります。

相続放棄は、財産を一切受け取らない代わりに、管理責任からも解放される制度です。

ただし、相続登記をすでに済ませてしまっている場合は放棄できないため、早期の判断が大切です。

また、最近では、空き家をNPO法人や自治体に寄付するケースも増えてきました。

地域活性や子育て支援、古民家再生などに活かされることもあり、

社会貢献としての意味合いも強くなっています。

もちろん、寄付にも審査や費用がかかる場合がありますが、

責任感から心をすり減らしてしまう前に、「誰かに託す」という形で未来につなぐのも、立派な選択肢です。

無理に抱え込まず、気持ちが少しでも楽になる方法を一緒に考えていきましょう。

 

 

判断に迷ったときはどうすればいい?


 

専門家への無料相談という選択肢

 

空き家問題は、単に「家をどうするか」だけでは終わらない、

法律・税金・不動産・遺品整理・解体工事など多岐にわたる複雑な問題です。

「何から手をつけていいのか分からない」「誰に相談したらいいの?」

そんなふうに悩んでしまうのは当然のことです。

だからこそ、まずは気軽に、無料相談を実施している専門業者や自治体の窓口に相談することをおすすめします。実際に相談することで、今の状況を整理できたり、自分だけでは気づけなかった選択肢が見えてきたりすることも多くあります。

「こんなこと聞いていいのかな…」と遠慮する必要はありません。

大切なのは、一人で抱え込まないこと

相談を通して、少しでも心の重荷が軽くなるのであれば、それが最初の大きな一歩です。

あなたの想いに寄り添ってくれる専門家は、きっといます。

 


 

不動産会社と遺品整理業者、どちらに相談すべき?

 

空き家をどうするか考えるとき、まず思い浮かぶのは「不動産会社への相談」かもしれません。

売却や賃貸を前提にしているのであれば、それは正解です。

ただし、「家の中に物が大量に残っている」「仏壇や神棚の扱いが分からない」「誰も手をつけられていない状態」

という場合は、遺品整理業者に相談することも大切な選択肢になります。

近年では、遺品整理・不用品回収・解体・売却サポートまで一括して対応できる業者も増えており、

片付けが終わったらすぐに不動産会社にバトンタッチできる流れもスムーズです。

相談先を一つに絞らず、目的に応じて複数のプロに話を聞いてみることが、理想の解決策を見つける近道になります。

あなたが「今」抱えているお悩みに最も合った相談先を、無理なく選んでみてください。

 


 

家族での話し合いが大切になる理由

 

空き家の問題は、不動産やお金だけでなく、家族の感情や思い出とも深く結びついているものです。

「実家を手放すなんて考えられない」「管理は誰がするの?」「もう使わないなら処分すべき」

――そんなふうに、親族間で意見が分かれることも珍しくありません。

でも、放っておくと、気まずさやトラブルの火種になってしまうこともあります。

だからこそ大切なのが、家族のなかで率直に話し合いをすることです。

「どうするか」だけでなく、「誰が」「いつまでに」「何をするのか」まで、

なるべく具体的に共有できると、お互いの不安も軽減されます。

家族で支え合いながら、一つひとつ決めていくことで、心の整理も少しずつ進んでいきます。

大切な思い出を大切にするためにも、まずは家族の対話から始めてみてください

 

まとめ|空き家は「持ち続ける」のが一番高くつくかもしれない


 

費用とリスクを把握して、早めの判断を

 

空き家は「とりあえず置いておこう」では済まない時代になりました。

誰も住んでいないのに、固定資産税・管理費・保険などのコストが毎年かかり、

草木や建物の劣化による近隣トラブルや、倒壊・火災といったリスクも年々高まっていきます。

そして、いざ何かが起きてからでは、対応にもお金と時間がかかる上、精神的な負担も大きくなってしまうものです。

「また今度考えよう」と後回しにするほど、選択肢は少なくなり、費用はかさみ、後悔の可能性は高くなる

――これが空き家問題の本質かもしれません。

だからこそ大切なのは、早い段階で情報を集め、自分や家族にとってのベストな選択を見つけること。

少し勇気が必要かもしれませんが、先のことを考えて動いた分だけ、きっと未来の自分に感謝されるはずです。


 

後悔しない空き家対策は「知ること」から始まる

空き家の問題は、知らなければ気づけないことがたくさんあります。

「解体に補助金が出ること」「税金がどう変わるのか」「売却や寄付の方法」「空き家管理サービスの存在」など、

ほんの少し調べるだけで、今まで見えていなかった選択肢が浮かび上がってきます。

情報は、迷いや不安を軽くしてくれる心強い味方

インターネットで調べたり、専門家に相談したり、

自治体のパンフレットを手に取るだけでも、確実に前進できます。

大切なのは、「どうせムリだろう」と思って放置するのではなく、まずは一歩だけ動いてみること。

知ることが、未来を守る第一歩です。

そして、その先にあるのは、あなた自身と、家族の安心した暮らし。

空き家対策は決して“難しいこと”ではありません。

大切なのは、今あなたがここまで考え、向き合おうとしているその気持ちです。

 

遺品整理士 倉島 新吾

 

 

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